推し恋

1.彼と

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〔結月花。（なんで呼んだらいいかな？）あのときはごめんね。あと、この事は誰にも言わないでほしい……。これからよろしく〕

わぁ！！メール来てるっ！
ぶつかった日から三日後。
初めてのメールだ。
私からはなんとなく送りにくくて、渋っていたけど、響君から送ってくれたのは助かった〜。

今日から、Akaのライブツアーが始まる。
もちろん、私も予約済みで行くんだけどね……！
私はお年玉とか全部叩いて、今回のライブ8回中、4回の予約に成功したんだ。
今日は、地元の東京でやるから、遅めの出発で大丈夫だけど、今日はグッズいっぱい買いたいから〜………と心の中の自分と戦う。

そして、喉が渇いたからキッチンに向かうと、お母さんに話しかけられた。

「今日ライブでしょ？私も買い物出かけるから、もう家出る？」

「あーうん！おっけー」

もう出るか〜！と決心。
今日は、会場が近いから私一人で行く。

「行ってきまーす！」

私はドキドキワクワクしながら、玄関のドアを開けた。

そういえば、響君のメールに返事してなかったなぁって思って、返事をすることにした。

〔メールありがとうございます。呼び方、ゆづちゃんって呼んでほしいです！響君は響君でいいですか？
全然大丈夫ですよ！ぶつかったこと。逆にこのメール知れたし嬉しいです！あ、もちろん誰にも言ってませんので大丈夫です。秘密で！
私、今日Akaのライブ行きます！
楽しみにしてますね。
これからよろしくおねがいします〕

私、ゆづちゃんって呼んでくれるんかな……？
私は将来彼氏に、ゆづちゃんって呼んでもらうのが夢だったんだ〜。
もちろん、彼氏っていうのは響君のことだけどね……？