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Day1
母「ごめんね、○○、ごめん」
母「どんなに辛くても、、、、生きて、、お願い」
母の最後の言葉は、これだった。
私が中1の秋。
母は末期の白血病で死んでしまった。
なすすべがなく、日に日に母が弱っていく姿が見たくなかった。
だから、面会も拒んだ。
でも、母の危篤状態が病院から伝えられた時、
気づけば私は精一杯走っていた。
今、会わなくちゃ。
面会してなくてごめん、大好きだよ、だから生きて、
そう伝えたかった。
病院に着いた時、伝えたい言葉も忘れて病室でただ泣いていた。
その時。
母が自分の余力を使って起き上がったのだった。
母「〇〇、夕焼けが綺麗よ、」
母「ごめんね、〇〇、ごめん」
母「どんなに辛くても、、、、生きて、、お願い」
そうして、母は力尽きたのだった。
私は、大声で泣いていた。中学に上がってから涙は見せないようにしていたのに、その日だけ、大声で泣いた。
母が死んでから、父の酒癖と虐待は日に日にひどくなっていった。
学校では「ねぇ、〇〇ちゃんのお母さん死んだんだって。」
「お父さんもひどい人なんでしょ?かわいそー」
同情すんな。
「〇〇さん、辛いことがあったら先生にいつでも相談してね、」
お前に私の苦しみがわかるものか。
いつの間にか、学校でも居場所を失った。
私は、今絶望のどん底を歩いている。
これからどうやって生きていけばいいの?
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