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美しい夜空に花火のような神の光が瞬いた。宇宙船が乱舞し、天の鼓がかっこと打たれた。花が降り花が降り花が降り、地上に、ふさ、と舞い降りた。
路上で、チョークで、悲しみの絵を描いていた少女が、悲しみの手を止めて、おかあさん、と呟いた。
そして、おかあさーん、と大きな声で、花房を抱き締めながら、叫んだ。
天の鼓を抱いた天女が、少女のために、天上音楽を奏でた。
明日のために、明日のために、と。
おかあさん、おかあさーん、と少女は叫んだ。その天女の中に、確かに、母の魂を観たからだ。
母は、天女に変身して、少女のもとを、訪れたのだった。
花に埋もれた少女は、ただ、涙を流し続け、花房をきつくきつく、抱きしめたのだった。
ありがとう、、、、、、神様、、、、、、お.か.あ.さ.ん、、、、、(涙)、、、、、、もう一度、遇いたい、、、、、、(涙)、、、、、、おかあさぁぁぁぁぁーーーんッ、おかあさぁぁぁぁぁーーーんッ!
しかし、その願いは、聞き届けられない、、、、、、少女が、成長して行くためには必要不可欠なミッションが、今、終焉を告げたのである。天の配剤、であったろう✨
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