TARUHO

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風の光る縁側であやとりをしている2人の少女が、あやとりに飽きて、お天道様を、ウチオトソウと、段取りを決めた。ナイフかピストルか機関銃か、、、、、、2人は、話し合った結果、手榴弾にしようと決めた。エイ、ヤッ、2人はお天道様の光めがけて手榴弾を放り投げた。すると、お天道様に到着する前に、空を飛ぶクジラがやって来て、手榴弾、2つともを、呑み込んでしまった。2人は呆れ果て、また、あやとり遊びに興ずることとなったという。 BOOWYのdancinginthepleasurelandを、聴きながら、夜中に一人踊っていたら、稲垣足穂が、お月様に乗って、天から降りてきて、、、、、、私も一緒に踊りましょう、、、、、、と言って、結局、私と稲垣さんの2人で夜中中お月様に煌々と照らされながら、踊り明かした。 夜風を聴きながら、月の光の落ちる道を、独りで歩いていると、いきなりお月様が、ワッハッハと笑った。イヌフグリ、イヌフグリ、犬のキンタマ、とお月様が叫ぶ声がしたと思うと、私は一人、夜の公園のベンチに座ってシガレットに火をつけていることに気付いた。ハッカ煙草だった。 温もりがほしいのです、、、、、、と、夜空に浮かぶお月様に、涙をこぼしながら、私は訴えた、すると、お月様は小さく頷いて、雨を降らせたのだった、、、、、、貴方、と、お月様は言った、、、、、、この雨は、星の雫です。きっと貴方を暖かく包むのです、、、、、、と、宣言した。きっとです、きっとです、、、、、、お月様は涙ながらに繰り返した。そうして星の雫とお月様の涙は、美しかった、暖かかった、そんなお月様は、どこまでも思い遣りを忘れない存在なのだなぁ、、、、、、と、改めて思ったのだった。ありがとう! お月様、ありがとう! 私は夜空を仰いで、お月様に大声で叫んだ。 私は絶望した。お月様に絶望した。お月様、お月様はそんなにきよらかで美しいのに、何故、太陽の光などあるのでしょう。太陽は、お月様に変身するべきです! TARUHOさん的な、奇妙な味の、ショート.ショートを、少しだけ、集めてみました。私なりに 笑 ふうーっ つ.か.れ.た ふふっ。
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