プロローグ

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 ──はぁ~……。  皆一様に呆れのため息を漏らします。そして、みんながみんな視線で“どうする?”とアイコンタクトをし合います。そんな中、ボクは次なる質問を口にします。 「──それで、借金の額はどれくらいなんですか?」 「…………………………ざっと、────」  …………………………………………………………………………………… 「──は?」  ガメッツさんが口にした金額に、みな開いた口が塞がりません。  ──一体全体……、 「──どうやったら、そんな金額の借金ができるんですかっ?!」  思わず、ボクはガメッツさんを怒鳴りつけます! 「……え、え~と、最初に決めた軍資金を使い切っちまって、口惜しくって、つい、使った分を取り返そうして……──」 「──もう、いいです!」  典型的なギャンブルにハマって堕ちるとこまで──どころか底辺をぶち抜いて更に深淵にまで堕ちるとか……。  なにやってんですかねー、この人は……? 「──ところで、先程、ランテ君が“返済期限を過ぎたら最期”的な事を言ってましたが、どういう意味ですか? 返済期限を過ぎても利子なり熨斗(のし)なり付けて返済すれば済むのでは?」
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