きっと消えやしないけど、それでも傷を癒すために

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数日後。 僕は彼女を虐めることに少し快感を覚えていたのだろうか。 「おい」 僕は背後にいる彼らと仲良くなった。彼らと同等の権力を手に入れた。 クラスメイトは僕に取り入ろうと必死で、彼女を見下すのは変わらない。 次の行動を起こす目安にしていた日にちが過ぎたが──。僕は行動を起こすことを拒んでいた。 そして、そのまま彼女は死んだ。 1ヶ月と2週間が過ぎても僕が行動を起こさず、僕を含めた全員が前よりも酷い虐めを笑顔で傍観・実行することになった現実に絶望したのだろうか。 僕は2人を殺した。僕は過ちを起こした。 日本の法律では確か2人以上殺した場合は死刑になることもある。 僕は過ちを犯した自分を“裁く”ことにした。 椅子を蹴って紐に体を委ねる。 視界が白く染まった。空へと向かう光の様だった。 [僕は罪を犯した。僕は裁かれなければならない。] 開け放たれた窓から解放された紙切れは空を舞った。 自分が1人の人間の生涯の一部を描いていると知らずに。
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