3人が本棚に入れています
本棚に追加
勉強日和!
【side 聖夜】
特部中央支部寮内の自室で、俺は数学の問題と格闘していた。
普段、高次元生物と戦うのが仕事とはいえ、勉強をおろそかにはできない。この課題も、明日には提出しなくちゃいけないんだ。
「えーと、ここを因数分解するのか?」
数学、昔から苦手なんだよな……。数字を見てるだけで頭がこんがらがるというか……。
「うーん……柊に聞いてみようかな」
柊は確か、俺に比べて数学が得意だったはずだ。柊に教えてもらえれば、分かるかもしれない。
昔から柊は理系科目が、俺は文系科目が得意だった。だから、いつも丁度良く分からないところを教えあってこれたんだ。
「……一応連絡した方が良いかな?」
柊に、『数学の課題が分からないから教えてくれないか?』とメッセージを送る。すると、しばらくして柊から返信があった。
『プリント持って談話室に来て!』
「談話室に?」
寮じゃ駄目なのか?でも柊がそう言うなら行った方が良さそうだな……。
「……よし。行くか!」
俺はプリントと筆記用具を持って談話室に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!