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談話室に着くと、柊と白雪さんがプリントを広げていた。
「あ、聖夜!」
「聖夜君も勉強かい?」
「あ、はい!ていうか、柊に呼ばれて……」
「呼んだ呼んだ!今なら白雪さんに教えてもらえるからね」
「え、教えてくれるんですか!?」
すると、白雪さんは微笑みながら頷いてくれた。
「もちろん。僕で良かったら」
「よろしくお願いします!」
白雪さん、頭良さそうだよな。いつも冷静で戦いの指示も的確。白雪さんにできないことなんてあるのかな?そんなことを考えながら、俺は白雪さんの隣に座った。
「いいよ。さて……どこが分からないのかな?」
「えっと、数学なんですけど……」
俺は白雪さんにプリントを見せる。すると、白雪さんは問題の要所要所にシャープペンシルで印をつけながら解説を始めた。
「それは因数分解をして、自分が使える式を作るといいよ。この場合はXを……」
「……あ、分かった!」
俺はサラサラと答えを書いていく。さっきまで分からなかったのが嘘みたいだ。
「こうですか?」
「……うん。正解」
「やったー!」
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