3人が本棚に入れています
本棚に追加
「良かったね、聖夜君」
「白雪さんの教え方が良かったんですよ!」
「ふふ……ありがとう」
白雪さんは穏やかな笑顔で俺を見る。……いつも余裕たっぷりで、強くて勉強もできて……やっぱり白雪さんはすごいな。
俺が目を輝かせていると、柊が呆れたように声をかけてきた。
「聖夜、それ基礎中の基礎でしょ」
「う……それはそうだけど……」
「そんなに喜んでないで、もっと練習した方が良いんじゃない?」
「そ、そういう柊だって、その古文の問題、基礎中の基礎だろ!」
「うぐ……そうだけど……」
「はいはい。お互いに頑張ろうね」
俺と柊が言い合ってると、白雪さんが柔らかい笑顔で俺達をなだめた。……後輩を見る目っていうより、弟妹を見る目で見られてる気がする。
でも、白雪さんみたいなお兄さんには憧れるかも……。
俺がそんなことを考えていると、談話室の扉が開いて任務終わりの翔太と深也が入ってきた。
「あ、翔太、深也、おつかれ!」
「ああ……なんだ、勉強会でもしてるのか?」
「うん。白雪さんに教えてもらってたんだ」
最初のコメントを投稿しよう!