勉強日和!

4/6
前へ
/46ページ
次へ
「そうなのか……確かに白雪さんは教えるのが上手だからな」 「翔太、褒めても何も出ないよ?」 「別に何もいりませんよ」  翔太はそう言って椅子に腰掛けた。 「……柊、その問題の解答違うぞ」 「え、うそ!」 「引っかけ問題だ。それは8行目を見るいい」 「……ほんとだ。翔太君ありがと!」 「……別に気にするな」  うわ~翔太も勉強できるのか……確かに翔太って真面目だもんな。ん?じゃあ深也はどうなんだろう……  俺が深也に目を向けると、深也は露骨に嫌そうな顔をした。 「聖夜君、今失礼なこと考えてるでしょ」 「え!?い、いやぁ……」 「い、言っておくけど……僕、勉強はそれなりにやってるからね?」 「ご、ごめん!疑って……」  俺が頭を下げると、横から白雪さんがくすりと笑って付け足した。 「深也は今、高2の数学をやってるんだよね?」 「ち、ちょっと、白雪さん……!」 「こ、高2!?」  俺まだ高1なのに!てか、深也と俺って同い年だよな?学年飛ばしてるってことか!? 「す、進みが早いだけです……」
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加