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「そうなのか……確かに白雪さんは教えるのが上手だからな」
「翔太、褒めても何も出ないよ?」
「別に何もいりませんよ」
翔太はそう言って椅子に腰掛けた。
「……柊、その問題の解答違うぞ」
「え、うそ!」
「引っかけ問題だ。それは8行目を見るいい」
「……ほんとだ。翔太君ありがと!」
「……別に気にするな」
うわ~翔太も勉強できるのか……確かに翔太って真面目だもんな。ん?じゃあ深也はどうなんだろう……
俺が深也に目を向けると、深也は露骨に嫌そうな顔をした。
「聖夜君、今失礼なこと考えてるでしょ」
「え!?い、いやぁ……」
「い、言っておくけど……僕、勉強はそれなりにやってるからね?」
「ご、ごめん!疑って……」
俺が頭を下げると、横から白雪さんがくすりと笑って付け足した。
「深也は今、高2の数学をやってるんだよね?」
「ち、ちょっと、白雪さん……!」
「こ、高2!?」
俺まだ高1なのに!てか、深也と俺って同い年だよな?学年飛ばしてるってことか!?
「す、進みが早いだけです……」
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