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エピローグ
「ねぇ、君の願いは?」
太陽のように輝くブロンズヘアに、サファイアのような青い目をした少年は私にそう尋ねる。
私の願い?
お金持ちになって悠々自適な生活を送ること?それとも、どこかの物語みたくイケメンな王子様と結婚して女の幸せを勝ち取ること?それとは逆に、魔物を倒しまくって、しまいには魔王もやっつけちゃったりして勇者になること?
うーん.........
でも、そんなの私じゃないよね。
それに私の願いなんてのはこの世界に来てから。いやその前から決まってる。
だから私はね。
その少年に笑顔で、はっきりと、こう答えるんだ。
「私の願いはね、大空を飛ぶ鳥のように、誰にも縛られることのない自由な人生を、最っ高に楽しくすることよ。」
てね。
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