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「大丈夫?清水さん」
(ギャー終わった~)
必死で逃げてきていたのだが、誰かに追い付かれてしまった。このヘルメットは外せない、ってあれ?
ヘルメットを外していないのになぜ私の名を??と我に返って振り向くと、優しそうな男の子。
「いや、だって、その着ぐるみ、僕のだから。勝手に奪い取ったでしょ」
「あ・・・」
彼は眼鏡をかけて大人しそうな見た目。童顔でぱっと見中学性かと思うほどの。
「全部見ていたよ。その着ぐるみだと動きずらいでしょ。僕が戦闘スーツを作ってあげるから。僕と一緒に世界平和のために戦おう。」
この男は高校に迷い込んだ中二なのだろうか。
そういって渡された一枚の紙、タイトルはいじめの被害者加害者リスト。
「とりあえず、一年生の黛さんを助けようか」
「インキャンパンチで。おもいっきり」
インキャンパンチって・・・てか、私の心の中の愛花とつながってる?
「遠慮しま、」
私の拒否にかぶせるように彼は笑っていった。
「バラすよ」
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