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やっと、旅に出た二人……
“ザザサーッ”
「おい!そこの二人…」
突然魔物が2体現れた!
「お前達は何者だ!」
「俺は“バタフライトカゲ”だ!」
「俺は“うしろあしウサギ”だ!」
☆バタフライトカゲ
羽の生えたトカゲ
噛みつき攻撃が得意
☆うしろあしウサギ
後ろ足が極端に大きなウサギ
後ろ足で蹴られると遠くまで飛ばされる
「魔物が何の用です。私は勇者です。
戦いはやめましょう!」
厚揚げは戦う事が嫌なのでやめるように言いました。
「何言ってんだよ!お前達が来るのを待ってたんだよ!」
「噂の勇者がどんな物か拝見したくてね!」
どうやら戦いは避けられないようだ。
バタフライトカゲが空中から厚揚げに攻撃!
“ガ~ン!”
厚揚げは鍋をヘルメット代わりにかぶっていた。
バタフライトカゲの攻撃を跳ね返した!
うしろあしウサギの攻撃!
ダイコンはピヨンピヨンと跳ねながら交わした。
厚揚げはお玉で、うしろあしウサギの足元をすくった!
うしろあしウサギは足元をすくわれ
“ズデ~ン”と転んだ!
ダイコンはエルフの剣でバタフライトカゲを攻撃した。
エルフの剣はムチのように伸びてバタフライトカゲの体に巻きつき、身動きが取れないようにした。
「いいぞ!ダイコン!」
「隊長こそ、なかなかやりますね!」
「なあ~に、この鍋とお玉が凄いんだ!
こんな力があるなんて、僕も驚いている」
「あっしもです!エルフの剣が伸びてムチのようになるとは、知りませんでした。
か○子さん、凄い道具をくれましたね!」
「本当だ!見直したよ!」
うしろあしウサギは勝てないと思ったのか逃げていった。
エルフの剣で捕まえたバタフライトカゲは…
「おい!バタフライトカゲ。
魔王はどこに居る!」
「俺は知らない」
「嘘をつくな!」
「本当だ!俺達はお前達の噂を聞いて来ただけだ」
「オホッ!俺達は有名人なのか?」
「まあまあだな!」
「まあまあか~」
厚揚げ達はバタフライトカゲを逃がしてやった。
「隊長!これから沢山の魔物達があっしらを襲って気やすぜ!」
「あぁ、やっと勇者の冒険らしくなってきたな!」
「隊長、悠長な事言ってないで頑張って下さいよ!」
二人の旅は続く…
☆天の声 か○子から授かった、
鍋、ふた、お玉
神具の料理セット と言う。
鍋=どんな物理攻撃も耐えて跳ね返す。
ふた=どんな魔法攻撃も跳ね返す。
お玉=相手の足元をすくい、尻もちをつかせる。
☆エルフの剣
普段は短剣だが、長剣にも変わる。
使い手によっては、ムチのように伸びる事もある。
勇者の旅は続く…
「おい!お前達は勇者か?」
ベビーマウスが現れた。
☆ベビーマウス
鋭い爪を持ったネズミ。
ジャイアントマウスの子供。
「だとしたら?」
「俺と戦え!」
「嫌だね!」
「戦え!」
「嫌だね!」
「戦え!」
「嫌だね!」
「戦え!」
「嫌だね!」
「いい加減にしろ!
他に言う事ないのか!」
「ないね!」
「ないのか?」
「ないね!」
「なんかあるだろ!」
「ないね!」
「いや!絶対あるはずだ!」
「ないね!」
「お前、本当に勇者か?」
「だとしたら?」
「俺と戦え!」
「嫌だね!」
「戦え!」
「嫌だね!」
「戦え!」
「嫌だね!」
「おい!終わらないじゃないか!」
「じゃ、諦めて帰りな!」
「分かった。帰るよ!ってなるか!」
ダイコンはベビーマウスの頭をゲンコツで殴った!
「ウェ~~~ン。
パパに言いつけるからな~!」
と泣いて逃げていった。
「隊長、やれやれですね。
余りからかって遊ばないで下さいよ!」
「分かった!分かった!」
勇者の旅は更に続いた。
「隊長!あそこで馬車が魔物達に襲われています!助けましょう!」
二人は走って馬車を助けに行った!
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