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「貴方が住むための部屋も用意していますので、案内しますね。後ほどお渡しをする茶屋着に着替えてから、ここへ戻ってきてください。仕事の説明をさせて頂きます」
怜が説明をした通り、私は住み込みで働くことになり、茶屋着を渡されるそうだが、私も彼らみたいに狐面でも付けるのであろうか……そういう、コンセプトであるなら仕方がないけど。
「わかりました」
私はそう言って茶屋の2階へ行き、怜へついていく。客が入れない調理場の奥に、2階へ続く木製の階段があり、上がると左右に2つずつ計4つの扉があって、左奥が私の部屋らしい。
部屋へ入り茶屋着へと手短に着替えて、怜と共に先ほどの場所へ向かう。焔がそこで待っており、私に話掛ける。茶屋着に面がなくて安心した。
「お、着替えてきたか。着物の赤色が映えて似合っているよ、嬢ちゃん」
女性を褒め慣れているのか、私に対して躊躇せずに焔が褒めてきた。社交辞令と思うが、普段から褒められた事がない私なので、少し照れながら
「……ありがとうございます」
と返した。
「それでは、明日はさっそく仕事ですので説明を致しますね」
怜が私へ仕事の説明を行なう。そこから3時間ほどが立ち、業務の流れを終えると、怜は
「さて、少し休憩でもしましょうか。長時間の説明で疲れたでしょう? 僕らの店のオススメである"狐稲夜の抹茶パフェ"を作るので、休憩がてらに召し上がってみてください」
そう言って、調理場へ向かう。
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