エピローグ

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エピローグ

 「品川。貴方には早速新しい仕事をお願いしたいの」  「えぇ!今回は二人、同時進行で大変だったんだよ。それに、1週間はOFFがもらえるの約束だよね。俺、海外旅行に行くつもりしてるのに」  「その後で、いいから。私、とっても素敵な人を見付けてしまったの。でも彼を手に入れるのは難しそうなのよね。だからお願い、彼の側で身辺調査をしてきて」  「えっ、また公私混同?」  「彼、いい男特有の危険な香りがするの。もしかしたら、品川好みの仕事に繋がるかもしれないわよ」  「そうやってまた俺の事も掌で転がすんだから。女王様の鼻は、どんな香水でも誤魔化せないね。で、どんなイケメンなの、その彼は?」  「イベント会社の社長なんだけど、ビックリするくらい綺麗な男なの。とってもクールで女を蔑んでる所なんて、ベッドで俺様なのが容易に想像できちゃう。そんな彼を私の鞭で震えさせてあげたいの。きっと、刺激を請う彼はもっと綺麗で尊いはずよ」  「女王様の本能が彼を求めてるんなら仕方ないね。とりあえず身辺調査はするけど、俺好みの仕事が見つからなければ、早々に切り上げるからね。調教はボス自身がしてよ」  「もう、品川は私に厳しんだから」  「いいわ。いざとなったら、マリアに頼むから。あの子と私は男の趣味が合うから喜んで受けてくれるはずよ」  「マリア…。俺も一度、一緒に仕事がしてみたいよ」  「そうね、いつか機会を設けてあげるわ」     了
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