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Fresh lust
土曜日 午前6:00分
大井町駅付近
ファッションホテル・ラブリーテイル
目が覚めるとラブホだった。
「ハぁ~」
昨日のアレは何だったのだろう?
思い出せるのが部長の裸だけと言うのも考え物ね
・・・・・・
部長のあそこって立派だった
・・・・・・
「あ~っ モンモンする! あれ、喋れるようになってる」
20日前に部長が赴任してきてから週3で二人で飲んでいるが、いつもは酔った私を家まで送ってくれて、そして何もせず帰って行くが定番だった。
昨日は私をラブホに連れ込んで、裸にしてあんな事を・・・
あんな事?
あんな事って何だったかしら?
何だか記憶が曖昧だ
起きよう
それにしても体が重い
昨日は飲みすぎたみたいだし完全な二日酔ね
午前6時30分
私はそそくさと服を着て酔いが残ったまま逃げるようにホテルを出た。
ラブホは初めてではないが車でしか来たことが無かったので徒歩でしかも1人で道に面した入り口から出るのは後ろめたさを感じる。
ホテルから脱出すると自宅のある蒲田に戻る為にJR大井町駅に向かった。
駅に到着する頃には二日酔いが治っていてまともな判断ができるようになっていた。
急いでラブホから出て来たので鏡を見るのを忘れていたが恐らく自分の顔がひどい事になっているはずである。
私は急いでトイレに駆け込み鏡を見た。
「ゲェっ!」
案の定ひどい顔になっている。
肩まである茶色に染めた髪は跳ねてボサボサ、沢山泣いたようで化粧が崩れて若干ピエロのようになっている。
「ひどいワ~ ないワ~ ──ハハハ、ハハハハハ わたし何やってるんだろ」
ん?
鏡に写る自分の顔を見て何か違和感があった。近付いてマジマジと自分の顔を見てみると額の真ん中から糸のような物が出ていた。
右手を開いて糸の出ている辺りを上下に動かしたのだが糸は手の平をすり抜けてしまった。
そんな事をしていると記憶がだんだん蘇ってきた。
「あ~ アレか」
確かあの時、吉田部長がこの糸は蜘蛛の糸だとか・・・
糸をつまんで見せられた少女が・・・少年?
それが今回の恋愛の相手だとか何とか。
もしかしてあの時のように糸を指でつまんだら彼が見えたりして・・・
私は額から出ている蜘蛛の糸を指でつまんでみた。すると男の子の姿が脳裏に映し出された。彼はパジャマ姿で歯磨きをしている。
その男の子はまだ幼さが残る少年で中学生もしくは高校生かもしれない年齢だと思われた。艶々とした黒髪のショートボブで目が大きくて小悪魔のように薄い唇が印象的だ。
何だかトキメクわ~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°。
この気持ちは何だろう
もしかして私にはショタ属性があるの?
少年が歯磨きを終えて移動すると視点が次々と変わった。
昨日はあまり考えて見てなかったが常に俯瞰視点で彼の行く先々で自動でカメラが切り変わる。私が反対側から見たいと考えるとカメラも変わる。
確か多くの家蜘蛛が見せてくれているとか言っていたような
100匹から500匹くらいいるような事も言ってけどマジみたいね
・・・・・・
私も誰かに見られてたりして、怖いわ~
カメラがまた変わり少年が部屋に移動して、そしてパンティだけ残して全て脱いでしまった。その姿は腐りきった私の目には眩しかった。
細い足、薄っすら見えるシックスパック、括れた腰、頬を密着したくなるような胸、指でなぞりたくなるような鎖骨ライン、そして何といってもパンティからはみ出そうな膨らみがとても窮屈そうで、その中身を解放したくなってしまった。
こんなに純粋でピュアな気持ちで男性の股間を見たのは何時ぶりだろう。最近付き合った男どもからではとても味わえない印象だ。
そういえばあの時に似てるのか・・・
中学生の頃、男子が女子の夏服から透けて見えるブラを見て股間を膨らませていたのを思い出した。あの膨らみを見た時のドキドキに似ているのだ。
やはり解放では無く下から摩り上げたいかもしれない
しかも何度も何度も
・・・・・・
こんな幼い少年に欲情するなんて大人失格ね
私は彼を見るのをやめた。これ以上見ていたら変な気を起こしそうなので自分に色々と言い聞かせてブレーキをかけた。
だが私は知っている。いくらブレーキをかけても止まらない事があることを。
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