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 全身麻酔や骨髄採取のストレスで、乾癬の症状の再発や悪化の可能性があること。 又、その際に内服治療を行なえば、移植する患者さんにも影響が考えられるとの説明だった。  私一人が「大丈夫ですから!」と言い張れる問題ではない。 コーディネートが進んだ段階で移植中止となるのは、何よりも避けなければならないだろう。  今回のコーディネートはもちろんのこと、私の登録自体も抹消となった。    「あくまでもボランティアで協力してもらうからには、少しでも危険性があれば慎重にならざる負えない」という内容の文言の重さに大いにうなずく。 提供される側とする側との双方の安全を極力守らないとならないのだ。  書面の余白にはわざわざ手書きで、(ねぎら)いとお礼との言葉が書き込まれていた。  思わず、 「こちらこそ、お役に立てなくて申し訳ないです」 と、つい声に出して謝ってしまった。  今の私はただ、もう、私と同じHAL型を持つ患者さんの移植が無事に行われるのを願い祈ることだけしかできない――。                 終
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