1196人が本棚に入れています
本棚に追加
/387ページ
「あー、いや。
うん。やっぱり、一番大事なところじゃないか、味覚って。仕事面でも、プライベートでも、まず共通点を沢山見つけられる事はいい事だよね。」
プライベートでも?
「花ちゃん、俺は機会を逃したくないから、この際ハッキリ言うよ。
俺と、結婚を前提に付き合って欲しいんだ。」
「…はい?
え? え? 結婚⁇」
「いきなりだよね。
でも、美咲から花ちゃんの話を聞いていて、それだけで会ってみたいと思ったんだ。そんなことも初めてのことでさ。実際に会ってみると、花ちゃんが欲しくなった。
この先、人生を共にしたいと、本気で考えている。」
「……。」
まさかのプロポーズ⁉︎
え? え?
どうしよう…?
「…あの…
ちょっと色々とついて行けてません。
あの、実は私、今までお付き合いをしたことがないんです。
お、お話は有難いのですが、キャバオーバーです。結婚どころか、松村さんが私と付き合うって、若葉マークとF1レーサー程の差がありますよね?ご期待に添えるとは思えません。」
最初のコメントを投稿しよう!