松寿庵さんでお試し会

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まさか… 友達だと言って逃げるかもしれないと思ったのに…。ここまでストレートに想いをぶつけられるとは思わなかった。 ………私にじゃなく松村さんになんだけど。 …て言うか。 私、そこまで想われていたの⁉︎ す、すごい内容じゃなかった⁉︎ 仕事中まで、考えてくれてるの⁉︎ きっと、この顔の熱さは、そのまま赤面につながっているだろう。私、真っ赤だと思う。 「……フッ、参ったな。 まさか人生初のプロポーズをした直後に、寿貴が出てくるとは想像もしなかった。ラスボスは父上だと思っていたからね。」 あー、それは間違いないんだけど。 「プロポーズ⁉︎」 「そうだよ。 たった今、結婚を前提としてお付き合いを申し込んだところなんだ。」 「あまねっ! 花は渡さないからな‼︎」 そう言って、私の手を取れるところまで歩いてきて、思いっきり引っ張った。 勢いで寿貴先生に顔から突っ込んでしまう。 「ちょっ……バカ。 急に引っ張らないで。」 「……」 ん? なんで寿貴先生が赤くなってるの? 「……バカって、なんかいいな。」 「はい?」 「おい、そこでイチャつくな。」 いや、イチャついてません!
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