トラウマを告白 side寿貴

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トラウマを告白 side寿貴

周と会うと聞いて、居ても立っても居られなかった俺は、花を迎えに行く事にした。 この1週間、終業後は毎日2人で過ごした。 かなり強引に誘っている自覚はあった。 でも、花は何も文句を言うこともなく、うちに来てくれた。 俺は最初に、友達になろうと言った。 言ってしまった手前、友達の距離感で接する努力はした。 でも、限界だった。 近くに居ると、触れたくなる。 思いっきり抱きしめて、キスをして、帰したくなくなる。 でも…そこから先は……。 自信がないんだ。 きっと俺は役に立たない。 花が欲しい。周に渡したくない。 でも、役に立たないとわかっている俺がいる。 誰にも言ったことがなかったことを、花には正直に話さなければいけないと思う。 「花。………………話がある。」 そして俺は、今まで誰にも打ち明けられなかった事を、花に話し始めた。 ◇◇
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