トラウマを告白 side寿貴

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恋愛もその中の一つだった。 春彦は、その頃にはもう美咲と付き合っていたので、他の女には無関心で、一途に美咲との付き合いを継続させていた。 医学部医学科と看護科の合同サークルに入った俺は、1人の看護学生と出会う。 同じ大学1年生だと思えないくらい、見た目は幼く、小柄な女の子だった。 少し話しただけで、彼女の持つふわふわとした雰囲気と可愛らしい喋り方、守ってあげたくなる華奢な身体付き、その全てに夢中になった。 それが俺の初恋だったのだと思う。 俺はすぐに交際を申し込んだ。 そして、同じように好意を持っていてくれた彼女にOKをもらい、付き合いが始まった。 その頃の俺は、初めて女の子と付き合う事に舞い上がっていた。可愛いくて、大事にしたくて、 彼女をプリンセスのように扱っていたと思う。 それは、その頃春彦に言われて気付いた事だったが。 ゴールデンウィークには、サークルのイベントと重ならない2日間を軽井沢で過ごそうと、リゾートホテルを一泊、予約した。
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