トラウマを告白 side寿貴

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東京に戻った俺は、彼女を救急病院に連れて行こうとした。 そこで彼女が言ったのだ。 病気じゃないから、と。 そんなわけないじゃないか。 それだけ青い顔をして不調なのは明らかなのに。しかしそこで俺はやっと思い当たった。 女性特有の日だったのだと。 美咲も毎月、辛そうにしている日があるじゃないか。 そう思って、安心した俺に彼女はこう言った。 「つわりよ。妊娠しているの。」 彼女の言っている事は、全く理解が出来なかった。 つわり? 妊娠? 俺とは昨夜未遂に終わった。 その前にもなんの交渉もない。 なのに彼女は妊娠していると言う。 あり得ない。 さらに… 「あなたの子にしようと思ったのに、全然手を出してくれないから。」 そう言われた。
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