無自覚なカウンセリング

1/4

1197人が本棚に入れています
本棚に追加
/387ページ

無自覚なカウンセリング

「…寿貴先生… 話してくれてありがとう。 すごく、勇気が必要だったよね? 言葉に出して、過去の事を話すのは、辛い事だよね。 私の為に話してくれてありがとう。」 「……」 「私が思った事をそのまま言うね?」 「……」 寿貴先生は何も言わなくなったけれど、一度だけコクンと頷いた。 「悪い女に捕まっちゃったのね。  寿貴先生を騙して近づいた事も許せないけど、 妊娠を、全く関係ない人に転嫁させるのも、 ちょっと考えられないよね。 世の中に、そんな人もいるんだって、驚いた。 寿貴先生がその事で傷ついたのは、当たり前のことだと思うわ。
/387ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1197人が本棚に入れています
本棚に追加