奇跡が起こる side寿貴

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「花の母親の朝倉葉子です。初めまして。」 「電話で申し訳ありません。 花さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいています。あの…今日はちょっとトラブルで遅くなってしまいまして、このまま花さんをお泊めしたいのですが、許可をいただけないでしょうか?」 「……それは… 本来なら、大切な娘を、そんな電話一本でお譲りできるようなものではありません。」 「す、すみません!」 「……と言うのは建前で。 フフフ、わざわざお電話ありがとう。 花ったら、全く浮いた話がないから、そっちの意味で心配してたのよ〜。 寿貴さんのように立派な方とご縁があるなんて、私は嬉しいわ。 だから……今日のところは、目を瞑っておきましょう。 でも、約束してください。 近々、必ず朝倉に挨拶に来ると。」 「はい!もちろん伺います。 あの…、私自身はすぐにでも結婚したいと考えています。 ですから、必ずご挨拶に伺います!」 こうして俺達は、花の母親の賛同を取り付け、甘く熱い夜を過ごす事ができた。
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