ラスボスに挨拶

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ラスボスに挨拶

私達の交際は、怖い程順調だった。 仕事終わりに寿貴先生の部屋に寄り、お互い初めてのイチャイチャした時を過ごす。 そして週の終わり、リニューアルオープンを見届けた父がやっと自宅に戻ってきた。 母にはもう話をつけてある。 私が話を切り出して、父が捏ねようものなら、 助けを出してくれる手筈になっている。 「…はい? 今なんて言った?」 「だから、会って欲しい人がいるの。」 「…女の子か? 友達が出来たのか?」 「違うわよ。こういう時は男性に決まっているでしょう?」 「……おとこ。」 「お父さん、私、その方とお付き合いをしているの。……結婚したいと思ってる。」 「……けっこん。」 そう言ったまま、父がフリーズしてしまった。 「ちょっと、あなた?」 「お父さん⁉︎」
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