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第1回目には約束通り、美咲さんが桜川のお義母様や、葛城のお義母様、義妹さんを呼んでくださっていた。
考えてみれば、もう皆んな親戚なのだ。
母葉子も混じり、楽しくお話させていただいた。
美咲さんは、寿貴先生のあまりの変貌ぶりに驚きを隠せないでいるようだ。
お兄さんはずっと女嫌いだと思っていたから。
それに、周さんに私を推していたのは美咲さんだったらしい。
「お兄ちゃんは女嫌いだし、花ちゃんを捕まえるような甲斐性はないと思っていたのよ〜。
まさか周くんがお兄ちゃんに負けるなんてねぇ。
百戦錬磨の光源氏なのに〜。」
百戦錬磨の光源氏…。
まあ、確かに。周さんならそう評価されても納得してしまうな。
「周くんも、かなり乗り気だったのよ?
でもねー。お兄ちゃんが松寿庵に乗り込んだ時点で、流石にこれは無理だって思ったみたい。
お兄ちゃん、熱烈な告白だったんだって?
女嫌いからの振り幅が大き過ぎて、圧倒されちゃったみたいよ。」
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