SヒルズタワーVIPラウンジ side寿貴

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SヒルズタワーVIPラウンジ side寿貴

「なぁ、あそこにいるの、朝倉コーヒーの社長じゃないか?」 「え?……そうなのか?」 そう言えば、隣にいるのは今日会った変な女だ。 「と言うことは…あの横にいるのが例の花ちゃんか。へぇ……美咲の言った通りだ。 なかなか可愛い子じゃないか。」 美咲は早速周に報告したのか… 「……ラッキーだな。 俺ちょっと挨拶するわ。 あ、奥中さーん!」 「え、お、おい!」 ◇◇ 俺は院長室で美咲とコーヒーを飲んだ後、センターに戻り、育成室で受精卵のチェックをし、 執務室で論文の執筆にあたっていた。 19時を過ぎた頃、周から連絡があって、このラウンジで呑むことになった。 そう言えば今日は金曜日だったと、やっとその時思い出した。 しかし、周が、金曜日の夜に誘ってくるなんて珍しいことだ。大抵金曜日の夜は、女と過ごしているはずだ。
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