気になる彼女 side寿貴

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「あ、無理にとは…」 「いいんですか? 伺っても…」 「……っ‼︎ あ、ああ……」 「突然伺って、そこら中、隠すものばかりじゃありません? 見られちゃったら困るエッチな雑誌とか。」 「……俺は男子中学生じゃないぞ。」 「フフフ」 マジか。 来るのか⁉︎ 誘ったのは俺だけど。 え、今から? 今からだよな⁇ こ、心の準備が… ……本当に、見られて困るもの、無かったよな⁉︎ タワマンは、忙しいドクターのために、毎日清掃サービスが入っている。 ベッドメイキングや風呂の清掃も完璧で、希望すれば、食事の用意もしてくれる。単身者も多いため、個々の部屋の面積は狭いが、レジデンスと同じ機能なんだ。 だから、突然客が来たとしても大丈夫…なはず。 「でも、寿貴先生、まだお仕事が残っているんじゃ…。 あ、私も明日の仕込みが少し残っていて…」 「じゃ、じゃあ! 1時間後にコーヒーハウスに迎えに行く。」 「……わかりました。 仕込み、早く片付けちゃいますね!」
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