聖コスダミホスピタルタワーマンションにお邪魔する

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「あ、あった。ここだ。」 「すみません。ありがとうございます。 お邪魔します。」 自動センサーで廊下に明かりが灯って行く。 装飾物は一切ない。 ガラス張りのドアを開けると、そこには広大なリビングダイニングがあった。 そして、リビングの奥には一面に広がる夜景。 「わぁー…! 凄いです。この景色、圧巻ですね!」 ラウンジから見る景色はもっと高い。 もちろん夜景も綺麗なんだけど、バルコニーが付いていないので、夜景が自分のもの、という感じは一切しない。展望台から見ているのと同じだ。 でも、ここはスターライトヒルズビレッジが広大なバルコニーの向こうに広がって見える。 この景色は私のもの! そんな風に感じられるのだ。 「上のルーフバルコニーには奥行きがあるから、外に出てもそう恐怖感はないんだ。 上がって出てみるか?」 「は、はい!」 2階、と言っていいのかわからないけれど、上の階に上がり、上のリビングからルーフバルコニーに出る。外は思ったより、風がない。 バルコニーでゆったりと寛げるよう、おそらく工夫がされているのだろう。 長椅子が2つ用意されていた。 「………素晴らしいですね。 本当に綺麗…。ラウンジとは全く違いますよ。夜景がこんなに身近に感じられるんですもの。」
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