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今日は蒼さんがいつもより、激しく求めてくる。 もうやばい。出そうなんだけど、もったいなくて必死で耐える。 もっと…、もっとずっとつながっていたい。 さらに蒼さんは、言葉攻めをしてくる。 え?蒼さんてこんなだった? 一瞬戸惑ったけど、頭の片隅に芽生えた気持ちはみるみる思考を支配していく。 『俺様な蒼さんも最高』もう僕も壊れちゃいたい。 意識がもうギリギリ…。 「あ、…あお…。もっと…もっといっぱ…い…。」 欲望が口をつく。 その刹那、蒼さんは激しく僕を突き上げた。 あぁもう無理かも…。 もったいない…なんて思いながら僕は意識を手放した。 「ん…んん…」 いいにおい。 鼻からの情報に脳が空腹を訴えた。 「あ 直人」 蒼さんが心配そうにのぞき込んでくる。 「直人ごめん!大丈夫?」 すごい勢いで謝られて驚く。 体を起こそうとして、 「…っ!」 下半身に痛みとだるさを覚える。 「痛い?マジでごめん」 その痛みと、蒼さんの謝罪で一気に覚醒する。 あぁ。なんか恥ずかしい記憶が…。 「ちょっとやりすぎたっていうか…。タガが外れちゃって…」 「だ ダイジョウブデス」 恥ずかしすぎて片言になってしまう。 「ほんとごめんね…。でも…直人むちゃくちゃかわいくて…つい」 照れながらそう言った蒼さんに僕ももっと恥ずかしくなる。 「も もういいです!」 いたっ!…。 しばらくは、蒼さんには禁欲生活だな。 「マジで、反省してます。」 ふふ…。こんなしょんぼりしている蒼さん初めてかも。 「その代わり僕のお世話しっかりしてくださいね。」 「も!もちろん。なんでもする!」 明日は僕はお休みで、蒼さんは遅番だ。 ちょっとゆっくりできるし、たまには蒼さんに全面的に甘えるのもいいかな。 と、こっそり思ってしまう。 翌々日、田中さんに根掘り葉掘り聞かれていじられたのは、言うまでもない。 まぁ、今回は、田中さんにも迷惑かけたし、しゃーなしってとこかな。
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