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「うん。行こう。先生、ちょっとラキエスを借りていきますね」
先生と呼ばれた叔父は、短く「うむ」とだけ答えた。二人は木陰へと歩く。
「メイグは、まだ叔父さんから稽古をつけてもらっているのか。鍛錬なんて必要ないだろう」
「体を動かすのが好きなの。それに、強くなる義務があると思う。一国の姫として」
お堅いな、とラキエスは笑い、腰掛ける。メイグも隣に座った。
「それで? 話っていうのは何?」
「うん。二ヶ月後に聖剣祭があるでしょう」
「ああ。そんなのあったな」
「その時、わたしが聖剣を引き抜く役割を担えるように、口添えしているところなの」
聖剣ーー水の剣は柄が液体になっていて、王族にしか握ることはできないとされている。メイグは水の剣を握ることが可能な数少ない人間だ。
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