プロローグ

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「何をしている、捕らえろ!」 指揮を取っている兵士が叫ぶ。その瞬間、部屋中に凍てつく強風が吹いた。兵士を含めた人々は顔を手で防ぐ。 その隙に、ラキエスは走りだした。そして聖剣の前にたどり着いた。 「まさか」 兵士が、ラキエスのしようとしていることに勘づく。いや、だが、半端な氷属性では聖剣が凍ることはない。 ラキエスは聖剣ーー水の剣の柄に触れる。それから冷気を柄に浴びせた。みるみるうちに柄は凍りつき、とうとうラキエスは水の剣を引き抜いた。
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