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「おい、ギサリ」
「トリスも言っていたじゃない。年内にAランクの強い魔物を倒したいって」
「それは、そうだけど」
これ以上、気にかけてもらうわけにはいかない。ラキエスは笑顔でいることに努めて、話す。
「わかった。今までありがとう。俺なら大丈夫だから」
「すまん」
それから三人は部屋を出た。残されたラキエスはベッドに横になる。これからどうしたものか。金銭的にはまだ余裕はある。すぐにパーティーに加わる必要はない。
「明日、王城にでも行くか」
王城には友人のメイグがいる。それに叔父が剣の指南をしているはずだ。明日になっても気分が落ちているなら、気分転換に剣の訓練に参加させてもらおう。
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