そして完結へと堕ちる

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何の取り柄もない。何にも誇りも持てない。 俺はそれでも、死ぬわけにはいかなかった。 だって小説の一つすら書ききっていないのだから。 昨日もいろんな失敗をした俺は、死にたかった。 でも俺は死なない。 昔から小説を書きたかったんだ。 もちろん書いた。でも風呂敷を広げすぎて完結出来なくなった。 それでも書きたい。 駄目になった小説は、駄目でもいい。 書ききりたいんだ。 俺の精神的支柱は小説。 小説を完結させる、それが今の俺の全て。
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