1. ランチタイム
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環ちゃんが大きく頷いた。 「何なの?おぞましいって?」 私は気になって箸を持つことも出来ずに、環ちゃんの顔を覗き込んだ。 「通勤途中の有り得なくて不快で顔をそむけたくなる光景」 「もったいぶらずに、早く教えてよ」 環ちゃんが目をつぶって早口で言った。 「ラブシーン!」 「やっぱり。赤坂見附のホームでしょ?」 片平さんが具体的に言った。
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