12月11日のメリークリスマス

【A-cal1211】夫に贈られた眼鏡のプレゼント。掛けると何やら、奇妙なものが映り込んで──?

蓮未るか

14分 (7,850文字)
しのき美緒さま企画◆2021アドベントカレンダーに寄せた短編です。

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あらすじ

過去の虐待のせいで幼児期の記憶がない私。 でも12月11日を迎えると、奇妙に心がざわめく。贈られた眼鏡のプレゼント。掛けると何やら、奇妙な物が映り込んで──? 12月11日。あの日私は、何を見たのか。

目次 1エピソード

感想・レビュー 6

支えがあればこそ

良くも悪くも子供は親の背中を見て育つ。子供時代に虐待を受けた経験は、悪い意味で引き継がれてしまう。 その連鎖を断ち切れなければいけないと頭ではわかっていても、「自分は子どものためにやっている」と言う意
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風化していく思いを保存することの大切さ。

個人的な話をあえてここに書こうと思います。 私の、父の兄弟、母の兄弟、そして母の両親とも離婚しています。 なぜか別れるのが好きな家系なのです。 その中で、それを意識しつつも、必死で家庭のカタチだけで
ネタバレあり
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連鎖をさけたい思い

虐待を受けた子どもが親になったときその連鎖に狼狽し、過去の蓋が開いてしまうことがあります。 この話の主人公鞠花に夫から渡される眼鏡は、まさにそのきっかけとなりドキドキしました。その心配は無用でしたね。
ネタバレあり
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