Episode.02

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背中にはソファの感触。 視線の先には天井とドアップの整った顔。 「…は?」 それはあまりにも突然の出来事で、私が理解するよりも先に社長は言葉を繋げる。 「逃がさないわよ?」 な…な… 「…なにするんですかぁっ!!!」 私…なんでこの人に押し倒されてるわけ!? 「ほんと冗談やめてください!」 私に跨る社長を力一杯押しのけ、一刻も早く自分の部屋に避難 …するはずが、相手はこう見えても正真正銘の男。 いくら彼が酔っていようが力で勝てるはずもなく 「はぁ…支倉ちゃん、私逃がさないって言ったわよね…?」 綺麗に結ばれたネクタイに手を掛け、シュルッと外した途端 「…っ」 明らかに変わった彼の目つきはまるで野獣。 「…逃げられないようにネクタイで縛ってやろうか」
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