Episode.02

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ドサッ 「ん?」 「スースー…」 キスされると思い力強く目を瞑ったものの、唇にはなにも感じなくて。 代わりに私の耳元で聞こえるのは社長の寝息。 「嘘でしょ…」 普通寝る!?このタイミングで! まぁ、貞操を奪われなくてよかったんだけど…私の上で寝ないでよ! 「重いー…」 「…んっ」 社長のことを起こそうと思ったけど、気持ちよさそうに眠る彼を見たらなぜか起こせなくって。 普段は常に完璧な社長しか見てないし… 「はぁ…」 まぁ、たまにはこのぐらい許してやるか。 それにしても、頭上には縛られた腕。 覆い被さるのは社長の大きな体。 …これ、明日の朝シラフに戻った社長が完全に勘違いするだろうな。 「…覚えてろよ、オネエめ」 なんてことを考えているうちに、私の瞼もゆっくりと落ちていった。
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