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ワシはこの空飛ぶホウキの扱い方をなんとなく解ったが、まさに冒険するである。
しかし、やってみないと空飛ぶホウキよろしく、体験出来ないものである。
ワシは自転車をうまく乗りこなせなかった少年時代を思い出す。考えてみれば空飛ぶホウキも自転車もちょっと違うだけ、自転車は足でタイヤを回す動力で地繋ぎで進む、空飛ぶホウキもホウキの柄を握り念じる事で、柄の先端に空を進む道具、ホウキに念じないと動力は失われる。
なんだ、そんなことだったのか、老後になった、いや、定年退職したからってお金は安心するが、まだ続きがあるのだ。
空飛ぶホウキを手に入れたワシは、老後の第2の人生を走り出すのだった。
空飛ぶホウキから見下ろす町並みは、とても一言で表すのは難しいが、素晴らしいの一言に尽きる。
小箱の様に映る模型の様な町と雄大な森林と海、えもいわれぬ景色である。
どんなことも上手く行ったイメージを抱きやすいが、実際にやると自転車のごとくスッ転ぶ、乗りこなてしまえば出来るようになった自分が居るだけである。
目標を達成したら、コツコツ目標を達成させた自分が居るのである。
ワシは空飛ぶホウキで、第2の人生を満喫するスタートを切ったのである、つまり走り出したわけだ。
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