プロローグ

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プロローグ

小さな鳥が空を飛んでいた。 彼女は立ち止まって、 胸の前で手を握りしめる。 顔を上げて、 澄んだ青空に誓いをあらたにした。 その姿を、爽やかな風が通り抜ける……。 彼女の手の中に眠るのは、小さな<断片(フラグメント)>。 生まれたばかりの夢の欠片が。 少しずつ形を成して、結晶になろうとしていた。  ・・・ 情報の網が世界中を駆け巡る時代で、 僕は彼女に出会った。 レンズの向こうに広がる美しい瞳に 僕は惹きこまれて……。 その世界に足を踏み入れる。
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