30人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ
小さな鳥が空を飛んでいた。
彼女は立ち止まって、
胸の前で手を握りしめる。
顔を上げて、
澄んだ青空に誓いをあらたにした。
その姿を、爽やかな風が通り抜ける……。
彼女の手の中に眠るのは、小さな<断片>。
生まれたばかりの夢の欠片が。
少しずつ形を成して、結晶になろうとしていた。
・・・
情報の網が世界中を駆け巡る時代で、
僕は彼女に出会った。
レンズの向こうに広がる美しい瞳に
僕は惹きこまれて……。
その世界に足を踏み入れる。
最初のコメントを投稿しよう!