もう少しだけ

2/10
前へ
/11ページ
次へ
*** 私が生まれたのは、北海道にある小さな牧場だった。 馬達(仲間達)はけっして多くなかったけど、私達のお世話をしてくれる人達はみんな優しかった。 「白くて可愛いね」 お母さん譲りの真っ白な身体を、いつも綺麗にブラッシングしてくれながらみんなが言うの。 「元気に走ってくれよ〜」 私が速く走ると、みんなが喜んでくれた。 「きっとこの子なら私達の夢を叶えてくれるわ!」 ある日、馬主(うまぬし)さん、って人が私の事を見に来た。 そして、牧場のみんなに言った。 「この子をぜひ買わせて下さい!」 私が売れて、みんなはもっと喜んでくれた。 大好きな牧場のみんなが喜んでくれて、私もすごく嬉しかった。 …… …………。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加