出会い

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はぁ…怠いな…昨夜ゲイバーで拾ったネコ最悪だったな。 顔はまあまあ綺麗目なタイプで、身体は華奢で俺好み。なのにホテルに着くなりさっさと脚開いて挿れろって…俺は前戯が好きなんだ。あーしてこーしてトロットロに溶かしてから挿入するもんだろ。いくら愛はなくても感じたいし感じさせたいだろ?セックスなんだから。 しかも孔の具合も良くない、ヤりすぎてガバガバ…やっとこさイけたっつう俺史上最悪のセックスだった。いや…セックスでもなかった。アレじゃ自慰の方がマシだ。 「浪川さん!今日体験いますんでよろしくお願いします。堤星矢様で…26歳男性、筋力アップ希望でぇーす。そろそろ来られます」 俺は自他共に認めるイケメン。背も185ある、ここ、三苫スポーツジムのトレーナーだ。 受付の蘭ちゃんが、俺の事を好きなのには気づいている。しかし、告白する隙も与えない。俺はゲイで女性には興味がない。女性会員にはかなりの確率で惚れられるから、体験の女性に俺が付くことはない。女性は面倒だから好都合だ。 「蘭ちゃん、ありがとう」 ニコリと微笑むと、蘭ちゃんの頬が赤く染まる。 またやってしまった…ごめん…蘭ちゃんみたいな美人にはもっといい男が見つかるさ。 俺は受付のカウンターに入り、体験用の書類の準備をする。 『あの…』 俺はふと顔を上げる。 目の前にはどえらい美人…サラッサラの黒髪に大きな目。スッと通った鼻筋の下には赤くて薄い唇…うわぁ、めちゃくちゃタイプだわ… 『あの…』 「え…ああ…はい。どうされました?」 あまりの神々しさに百戦錬磨の俺がしどろもどろになる。 『体験で予約入れてた堤です』 「ああ…堤様」
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