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ちゅ…
『ん…大我…もっと…』
俺の理性の糸が切れかかかる…星矢の薄い唇に舌を差し込み歯列をなぞる。
『ふぁ…はぁ…』
マッサージの声どころじゃない…腹の底からの官能的な声、ジワリと身体が震える。
「星矢…どうだ?イヤか?」
『イヤじゃない…気持ちいい…大我、やめないで…もっとちょうだい』
蕾が花開くように、うっとりと目を細め妖艶になってくその表情。
その欲しがりが、俺を苦しめるのに…俺も止まらない。
俺は星矢のうなじから手を滑り込ませ顔を固定する。
息もできないほどの深いキスをあげる。
だから俺にもちょうだい?
『ふぁあ…大我』
「星矢?」
『ふふ…大我』
「ふ…星矢」
額をくっつけ、ちゅっと軽いキスで閉める。
あなたが綺麗な顔で微笑むから、俺の理性の糸はなんとか保った。
そして俺たちは一緒にシャワーを浴びた。お互いに我慢できるようにと背中を向けて。
たまに触れ合うんだ。俺の尻とこの人の腰。
『大我のお尻、硬い』
「星矢の身体はツルツルだな」
『ね…見たい?』
「いや…見ねぇ。止められる自信がない…」
『止めなくていいっつったら?』
「は?揶揄うなよ」
『俺…こないだ初めて大我に会った日、モヤモヤが取れなくて初めてゲイバーに行ったんだ。そして路地に連れ込まれてキスされそうになった』
「は?馬鹿じゃないのか、大丈夫だったんだろうな」
『気持ち悪くてさ、股間蹴り上げて逃げた』
「よかった…二度と行くなよ」
『大我も行ってないだろうな?』
「もう、星矢しか目に入らないって言っただろ?あなた以外、興味がない」
『あんなに気持ち悪かったのに、大我とはやめたくなかった。それってそう言う事だろ?』
「はぁ…俺が知りたいのは星矢が俺とできるかできないかじゃない…俺を好きかどうかだ」
『そうなのか?』
「言ったろ?あなたの心まで全部が欲しいんだ。どっちかじゃダメだ」
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