あなたを全部

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俺のセックス講義は朝方まで続いた。綺麗なこの人は、青くなり赤くなりで忙しく聞いていたが最後はポツリと言った。 『大我となら何でもいい』 「星矢…わかってるのか?俺のデカいのをあなたの尻に入れるんだぞ?」 『ん…痛いのはイヤだな』 「あなたをトロトロにさせて、俺に溺れさせる自信はある」 『遊び人…』 「そうだった。でも今は、あなたとの為の練習だったと思いたい」 『上手いこと言うのな…どうしようかな?』 「何が?」 『セックスとやらをするかどうか…』 「無理しなくていい…俺は待てるから。あなたが俺と繋がりたいと思えた時にな」 『ん…ぎゅってして…て…すぅ…すぅ…』 なんて綺麗な寝顔なんだ、彫刻が寝息を立てるホラーか? この人の綺麗な寝顔を堪能しながら、俺もいつの間にか眠っていた。 俺の腕の中で何かが動いてる…なんだ?ここどこだ? 『ん…おはよ大我』 そうだった、この人を抱き込んだまま寝た。 「星矢…あなたは寝癖も芸術的なんだな」 『ん…バカ…なぁ』 「ん?」 『キス…』 この綺麗な人は、唇を尖らせキスを強請る。 「ふ…いくらでも…」 ちゅ…ちゅぅ… ほらまた、止まらなくなるだろ?あなたの全てが俺を煽る媚薬なんだ。 その髪も目も、その匂いも…堪らなく手を伸ばしたくなる。 それがもう少しで手が届くところにある。俺はそっと抱き寄せこの人の額にキスを落とした。 『大我は甘いな…そして俺の扱いが上手い。あなたに溺れそうだよ』 「だったら、嬉しいな。俺はとっくにあなたに溺れてる」 『二人とも溺れたらダメなんじゃ?』 「何度でも手を繋いで二人で浮き上がればいい…俺はジムトレーナーだぞ。泳ぎも得意だよ」 『ククク…そうだったな。俺の手を引いてくれるか?』 「一度掴んだら何があっても離さない。あなたには俺に掴まれる覚悟が必要だよ」
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