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【ふふ…私、何組かお手伝いさせて頂いてますが、今までで一番素敵なおふたりですよ?】
『お姉さんもそう思う?』
【ええ、とっても幸せそうです。これからいろんなことがあると思いますがおふたりならきっと大丈夫】
『「ありがとう」』
【おめでとうございます、ご希望ならば式場の案内もできますよ?】
「いや…それは…」
『いいな…パンフレットだけもらえます?』
「星矢、本気か?」
『当たり前だ、あなたも言いふらしたいって言ってたじゃないか』
「う…」
『着飾ったあなたも見たい』
「それには同意だな」
【はぁ…待っててくださいね?】
パンフレットを持って戻って来た彼女の隣にはイケメン係員。
【実は私もそうなんです…これ…】
そのイケメン係員が見せてくれたのはたくさんの花に囲まれたイケメンと…イケメン。
『わ…素敵だな?大我?』
俺はタキシード姿のふたりを自分達に置き換えてみる。
「よし星矢、これやろうぜ」
『クス…何、急にヤル気出してんだよ…』
「だって、あなたがきっともっと綺麗だろ?」
【楽しみですね】
役所を後にした俺たちは、パン屋でサンドイッチとコーヒーを買い近くの公園に向かった。
『俺のとこに越して来いよ、部屋も空いてる』
「そうだな…俺たち順序がおかしくないか?」
『別にいいだろ?もうふたりなんだ』
「あんな紙切れ一枚で…変な感じだな、何も変わらないし。ただ、お互いになんかあった時一番に連絡行ったりとか?」
『そうだな…あ…指輪買うか?』
「それだ!仕事中は外すけど…いいか?」
『それは仕方ない、怪我したらいけないから』
「よし、食ったら行こうぜ」
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