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暴露
俺たちは夕食は済ませていたため、待ち合わせのバーで待つ。
『よぉ、星矢』
ガタイのいいスーツのイケオジが近づいて来る。俺はゴクリと唾を飲む。
そのイケオジの隣には、星矢に負けず劣らずの美人。
『修哉さん、光輝さん!久しぶり』
『大我、紹介するよ。こっちが親父のいた会社の社長で修哉さん。そして修哉さんのパートナーの光輝さん。そして彼が俺のパートナーの大我だよ』
星矢がお互いに紹介する、俺は頭を下げる。
「ご挨拶が遅くなって申し訳ありません。星矢くんと仲良くさせて頂いてます、浪川大我です」
『大我くん、そんなに固くなる事ないよ。男4人だ、気を使わないで』
光輝さんがふわりと笑う、星矢の次に綺麗な笑顔だ。
『こら大我、光輝さんに見惚れてただろ?』
「いや…星矢の次に綺麗だなって…」
『ククク…大我くんは正直だな。だが、俺の光輝が一番だ』
『修哉さん、やめてよ。大我くんにとっては星矢が一番に決まってるだろ?』
『それにしても…アロマンティックの星矢がパートナーなんて信じられないな…』
「アロマンティック?」
『大我に話したろ?俺が人に恋愛感情を抱かないって話。俺も今でも不思議なんだ…大我だけが特別で、一目惚れ?いや…一鼻惚れなんだ…』
星矢以外の三人で顔を見合わせる。
一鼻惚れ?
『俺は大我の匂いに惹きつけられたって言ったろ!俺はパフューマー並の嗅覚なんだ』
いや…確かにそう聞いたけど…俺がキョトンとしていると光輝さんが助けてくれた。
『じゃあ、アロマンティックが消えたわけじゃなくて大我くんだけなんだね。素敵じゃん』
『その…ふたりは…セックスはしてるのか?』
『もう、修哉さん…下世話な話はやめろよ』
光輝さんが止めてくれたのに…
『してるよ、俺が光輝さんと一緒で受け』
ほらまたこの人は…恥ずかしげもなく。
光輝さんが、慰めるような顔で俺を見る。
『大我くん、大変でしょ?大丈夫?』
「ふふ…もう慣れました。どこでもこうなので」
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