暴露

1/1
前へ
/28ページ
次へ

暴露

俺たちは夕食は済ませていたため、待ち合わせのバーで待つ。 『よぉ、星矢』 ガタイのいいスーツのイケオジが近づいて来る。俺はゴクリと唾を飲む。 そのイケオジの隣には、星矢に負けず劣らずの美人。 『修哉さん、光輝さん!久しぶり』 『大我、紹介するよ。こっちが親父のいた会社の社長で修哉さん。そして修哉さんのパートナーの光輝さん。そして彼が俺のパートナーの大我だよ』 星矢がお互いに紹介する、俺は頭を下げる。 「ご挨拶が遅くなって申し訳ありません。星矢くんと仲良くさせて頂いてます、浪川大我です」 『大我くん、そんなに固くなる事ないよ。男4人だ、気を使わないで』 光輝さんがふわりと笑う、星矢の次に綺麗な笑顔だ。 『こら大我、光輝さんに見惚れてただろ?』 「いや…星矢の次に綺麗だなって…」 『ククク…大我くんは正直だな。だが、俺の光輝が一番だ』 『修哉さん、やめてよ。大我くんにとっては星矢が一番に決まってるだろ?』 『それにしても…アロマンティックの星矢がパートナーなんて信じられないな…』 「アロマンティック?」 『大我に話したろ?俺が人に恋愛感情を抱かないって話。俺も今でも不思議なんだ…大我だけが特別で、一目惚れ?いや…一鼻惚れなんだ…』 星矢以外の三人で顔を見合わせる。 一鼻惚れ? 『俺は大我の匂いに惹きつけられたって言ったろ!俺はパフューマー並の嗅覚なんだ』 いや…確かにそう聞いたけど…俺がキョトンとしていると光輝さんが助けてくれた。 『じゃあ、アロマンティックが消えたわけじゃなくて大我くんだけなんだね。素敵じゃん』 『その…ふたりは…セックスはしてるのか?』 『もう、修哉さん…下世話な話はやめろよ』 光輝さんが止めてくれたのに… 『してるよ、俺が光輝さんと一緒で受け』 ほらまたこの人は…恥ずかしげもなく。 光輝さんが、慰めるような顔で俺を見る。 『大我くん、大変でしょ?大丈夫?』 「ふふ…もう慣れました。どこでもこうなので」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加