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ノンケだろ?
「そうですね。でも、女性なら浪川さんに触られて嬉しいでしょうね」
ほら、ノンケ思考。俺がイケメンだから女性が喜ぶと思ってんだろ?
なんかムカつく。俺だけ舞い上がってる。
「では、身体を前に倒して…んん?かなり硬いな。ちょっと触りますよ」
俺はワザと背中から腰、尻にまで手を這わせる。
『ん…キツ…はぁ…』
悩ましい声出してんじゃねーよ。
「身体がガチガチです。一度起きて深呼吸してリラックスしましょう?」
『ぷはぁ、浪川さんみたいなイケメンに触られると、男でも緊張しますよ』
「冗談は置いといて、もう一度」
『ふぅん…あ…さっきより』
「腰と肩が…特に肩が全く動いてません。デスクワークですか?」
『ええ、設計やってるので』
「少し、身体を解しましょう。うつ伏せで横になってください」
解すのは肩周り、決して孔ではない…
『ふぅっ…つ…』
セックスの時も、こんな喘ぎなのか。いや、集中だ、仕事だ。仕事しないとゲイバーにも行けないだろ?今夜こそ、可愛い子とめくるめく夜を過ごすんだ。
『な…浪川…さん…キツイ…よ』
「ですよね、少し我慢ですよ?」
『あぅ』
「後は、マシン使う前に股関節も動かします。仰向けになってください」
あれ?この人勃ってる?まさかな。素がデカいのか?
『凝視しないでください。たまにこうなるんです…マッサージとかでも…すいません』
マジか…敏感な身体なんだ。
「いや…謝らなくていいです。よくある事なので、私の手が気持ちいいって証拠です」
『……』
あれ?なんか言い方間違った…かも…
「とにかく、よくある事です、辛かったらお手洗いにどうぞ」
『いえ、すぐに治りますので』
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