2022年1月6日

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ここは産婦人科病棟。 当たり前だけど産科だってある。 多分今私のいる部屋とその隣から先は多分産科の方だと思う。 しょっちゅう赤ちゃんの泣き声が聞こえる。 昼夜問わず「すみません、××の夫ですがー」って赤ちゃんの父親らしき人がナースステーションに来る。 私の部屋はナースステーションの目の前。 わかるんだけど、仕方ないんだけど。 もうこれで私はわずかにあった「子供を産む」って希望が無くなった。 そんな私みたいのも居れば、それこそもっと末期のガンと闘ってる人も居るだろう。 新しい命の誕生と隣り合わせって言うのがなんか凄いなぁと。 もう痛みとかだいぶ無くなってきたからいいけど、ナースステーションではしゃいでる人が居た。 ナースと話してた。 「自分の子の泣き声がわかるんですぅー!やっぱり違いわかりますぅー!」って。 ちょっとイラッとした。
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