魅せられて

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「・・・残念だけど君の絵にはもう前までの勢いがまるで無いんだ。魅力が感じられない。」 「・・・そうですか。」 僕は画家だった。 本名の樹端 春樹(きばなはるき)という名前の読み方を変えて春樹(シュンキ)という名で絵を描いていた。 大して売れていた訳ではなかったけれど、絵を描く事が何よりも好きで、生活していける程には稼げていた。 だけどその日は突然にやってきた。 そう・・・描けなくなってしまのだ。 筆を走らせても思っていた様には描けず、そればかりか完全に描くことが出来なくなってしまった。 世界が色を失っていく。
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