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3 夢の中へ
拓人は、目を覚ました。
何だか変な夢を見た気分だった。でも、あの奇妙な男とのやり取りは鮮明に記憶している。これは試す価値がありそうだ。
拓人は、再びベッドに横になると、夢の世界へと入っていった。
拓人は、再び目を覚ました。
今見ていた夢が、頭の中にしっかりと残っていた。
高校の友達と連れ立って、きれいな砂浜にいて、海水浴を楽しんでいた。
密かに好意を抱いていた彼女もいて、親しく話し、ビーチボールで遊んだ。
これはいい。現実の世界でできなかったこと、無理なことも、夢の中でなら叶えられるかもしれない。しかも、実体験のように、はっきり記憶に残っている。
拓人は、待ち遠しく迎えたその夜も、いつになく早々とベッドに入った。
そして次の日も、その次の日も、夢を見続けた。
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